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2022. 6. 26
精神分析体験を通して、
生まれ変わった宇多田ヒカル
あさ心理室
2022年6月1日発売の「VOGUE JAPAN7月号」に
宇多田ヒカルのインタビュー記事が掲載された。
そこで、宇多田ヒカルは、母親との関係や呪縛から解き放たれていく体験を、
精神分析を通して体験したことを語っています。以下は引用です。
子ども時代が一番強烈だったんだろうなと思います。
寂しさや辛さ、耐えられない気持ちや悲しみ、
そういうものが濃くダイレクトにありましたね。
そこから自分を守るために、環境に応じて成長しちゃうじゃないですか。
(略)
もう大丈夫だよ、もういらないんだよ、そのときは必要だったけれど、
今はそれが人との関係を築いたり、
自分が自分との良好な関係を保ったりするのに邪魔してるよね、
っていうのを学んできたというか。
特に精神分析を始めてからの9年で。
今でも時々そういう気持ちを強烈に感じると、
こんなに根底にあるんだとショックを受けたり、
誰とこれを共有したらいいんだろうとか、
共有できる人がいるのだろうかと思うときもあるけれど、
それこそ自分に言い聞かせてきたことでもあるんだと思います。
そうやって景色が豊かになっていく、自分が豊かになっていくと。
VOGUE JAPAN7月号 73ページ
過去の事実を変えることはできません。
しかし過去は何らかの形で自分に影響を与えています。
過去を見つめ向き合うことで過去から解き放たれる。
そして自分らしい人生を生きなおせる。
精神分析はそれをお手伝いする方法です。
「精神分析を受ける」を通して自分を豊かにしていったことを
宇多田ヒカルは語っています。
多くの人に 精神分析臨床実践 に興味を持ってもらいたいし、
受けてみたいという人が多く出ることを 期待しています。
宇多田は記事の中で、母親のことを振り返ってこうも言っています。
今になって振り返ると、
母は私に音楽をやってほしかったんだなって感じます。
彼女のことを理解できる人間になってほしかったんだと思います。
音楽に対する情熱がすごくて、その情熱を共有できる、
理解できる人間になってほしかったんじゃないですかね。
私を理解してくれっていう期待はすごかったです。
宇多田が言うように、
母親の人生を押し付けられて自分を生きられず息苦しく行き詰ってしまっている人は、
潜在的には多くいるように思います。
精神分析はカウチを使って、週4,5日以上通って続けるものであるが、
宇多田ヒカルが週3回というのと、ラカン派ということで、
本来の精神分析実践からすると少し形を変えていて、
応用バージョンのようなものなのだろうと推測します。
いずれにしても宇多田自身はこの営みによって 自らの人生を大きく変えた。
日本ではこの精神分析と、カウンセリング、精神科の診療の
区別がついていない人が多いように思います。
これは全く別のものといってよいでしょう。
現在日本では精神分析よりも、精神分析的心理療法が主流になっています。
この方法でも、自分の過去と向き合い、
新たな自分を見出していく営みは可能です。
精神分析がカウチで週4,5回必要とするのに対して、
精神分析的心理療法(カウンセリング)は、対面で、週1回以上という設定で
取り組まれている場合が主流です。
精神分析的心理療法、精神分析的カウンセリング、
精神分析的セラピーを受けたいと思っている方は、
担当者の研修歴やどのような学会に入り、どのような論文を書いているかなどを
しっかり確認されることをお勧めします。
しっかりとした信頼できる研修や訓練を受けていなくても、
精神分析ができると標榜することはできてしまいます。
さて、当室でも、精神分析的心理療法を提供しています。
日本精神分析学会認定心理療法士の資格を持っている心理士が対応します。
この資格は日本精神分析学会の規定による審査を受けて得られる資格です。
精神分析的心理療法に関心や興味をお持ちの方は
是非お気軽にお問い合わせください。
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